【レビュー】平成〜令和新時代 パトカー30年史がすごい

12月3日に講談社より「平成〜令和新時代 パトカー30年史」が発売されました。
この本を楽しみにしていた方も多いと思います。そしてTwitterを見ていると、多くの方が実際に購入されているようですね。
今回はマニア歴11年目の私の目線で徹底レビューしたみたいと思います。ただし、本の内容がネタバレしない程度に収めている点はご理解ください。

(なお、このレビューはAmazonに投稿したものをさらに細かく記述しています。)

「パトカー30年史」の良いポイント

①掲載車種が豊富

最新のレクサスはもちろん、70・80年代の古い車種まで掲載されており、資料としての価値は十分あります。素晴らしいの一言です。

②一部の画像にナンバー加工が無い

いわゆる「覆面パトカー」はナンバー加工されていることが多いですが、警護車や引退した車両などを中心に加工されていない画像も多数掲載されており、マニアとしては嬉しいポイントです。

「パトカー30年史」の気になるポイント

①事実と異なる記述がある

車両画像に対する説明文で、一部事実と異なるのでは?と感じる記載があります。しかし、ミスではなく意図的にこのようにボカした表現をしているのでは?と感じました。全て正直に記述してしまうと色々問題が発生しかねませんからね。

②どこかで見た気がする画像がある

名前が明記されている出版者・カメラマンの方以外にも多数協力しておられると察します。過去の書籍やインターネットで発表されている画像が含まれているような”気がします”が、1冊にこれだけの車種ラインナップを揃えてくださっているので、文句は言えません。私のデジャブかもしれませんしね。

③巻末付録の「価格リスト」は頑張って欲しかった

1988年まで収録されていますが、これは紙面の都合ではなく官報データベースの調達情報が1988年度までしか掲載されていないためと思われます。87年度以前が少しでも入っていれば、星5どころか星500を付ける価値があります。
推定車種の欄も、「?」となる部分が幾つかありました。

総評

今回は「平成〜令和新時代 パトカー30年史」をレビューしてきました。色々と感じる部分はありますが、まず段違いに最高水準のパトカー本です。

最近興味を持ちはじめた方の入門テキストとしても、長年この趣味を楽しんでいる方がさらに知識を深めるのにも最適です。幅広い層の人が満足できるクオリティとなっています。

まだ購入されていない方は各書店やAmazon等でぜひお買い求めください。