【覆面といえば】アリオン覆面パトカー大量導入の幕開け

覆面パトカーの代名詞として名高いトヨタ・アリオン。キザシにその座が奪われた時期もありましたが、ほぼ毎年のように大量導入されています。今回は、その幕開けともいえる240系アリオンの前期型を取り上げます。

基本情報

型式TA-AZT240-CEXGH
グレードA20
名目・単価捜査用車(本部用)など
956,550円〜1,061,500円
配備年度平成14年度
入札カテゴリー私服用セダン型無線車(2,000cc級)
配備台数406台

解説

2001年度までの捜査用車は1800cc級が主力として配備されてきました。U13/14ブルーバードがその代表例ですね。それに比べて2000cc級の車両は少数派でした。

しかし、2002年度のアリオンを皮切りに2000cc級への移行が始まりました。そのためそれまで主力だった1800cc級は少数の導入にとどまるようになりました。

この車両はトランクリッドにユーロアンテナを装備しています。ルーフ後端にラジオ用の純正ユーロアンテナがあるための措置と思われます。しかし、ラジオアンテナと並列して無線用アンテナを設置している例もあることから、実際にはそこまで影響はないのでしょうか。

こちらの車両は、サイレンアンプを搭載していません。「署用」「本部用」ではないものの中には、サイレンアンプがなく無線機格納装置のみが取り付けられているものも存在します。

アリオンの導入年表

2002年〜2004年 240系前期A20
2005年〜2006年 240系後期A20
2007年〜2009年 260系前期A20
2011年      260系中期A20
2014年〜2017年 260系中期A18(4WD含む)
2018年〜2020年 260系後期A18(4WD含む)

2014年度以降は2000cc級から1800cc級に変更され、4WDモデルも納入が開始されました。2世代にわたり導入されたため、「アリオンをアリオンで更新する」という年度も相当あったものと思われます。

オートカバー付のアリオン

北海道警察では平成14年度頃までオートカバー付きの車両が導入されていました。スカイライン、BEレガシィ、アリオンなどがそうですね。国費車両のうち北海道向けがそういう仕様だったのか、道費で導入されたのか、資料が無いので判然としません。

しかし、国費と同じ車種が同じ年式で導入されていることから、北海道向けの仕様が別途設定されていた可能性がありますね。(※沖縄向けが特別防錆仕様であるのと同じでしょうか…)