保全車とは
保全車とは、警察庁所管の機動警察通信隊等に配備されている車両です。通信用資機材を載せて現場に出動したり、通信施設の営繕等に使われることもあります。
ライトバン型やルートバン型が存在します。前者はADバンやサクシードが採用されています。後者は特に「機通班用」として区別されており、キャラバンやハイエースが多く固定式の赤色灯を設置している車両もいます。
E25キャラバン(前期型)
グレードは3.0Diで、固定式の赤色灯が設置されています。一部の県警では視閲式にも登場することから、目にしたことがある方も多いと思います。スモークがない車両も存在しますが、年度違いなのか後で貼り付けたのかは不明です。
「保全車」として入札された車両でも、実際には「速度監視車」や「現場科学検査用車」として配備されている車両が存在します。複数の名目をまとめて入札にかけていると思われます。
NV350キャラバン(後期型)
固定式の赤色灯はなくなり、覆面タイプとなりました。メッキドアミラーなので、寒冷地仕様だとわかります。ルーフには赤色灯台座と、アンテナからコードを取り入れるための穴が開けられています。この車両は、後にユーロアンテナが設置されました。
小型輸送車とほぼ同じ仕様なので、「小型輸送車」として入札されたうちの何台かが機動警察通信隊用に配分されたと推測しています。