U14ブルーバード覆面─大量導入の代名詞

U14型ブルーバードは平成9年度から12年度にかけて、国費で全国に大量配備されました。1800cc・2000ccの両モデルが導入されていますが、2000ccはごく少数派となっています。

U14の前期型はフロントグリルが2分割になっていますが、後期型は分割されていないのですぐに見分けが付きます。なお画像の車両は、この後ユーロアンテナへ変更されました。

所轄署警備課で使用されている車両です。右翼団体の街宣車に張り付いていました。後期型は1998年以降に配備されています。

民間の整備工場に入工していた2000ccのルグランです。右前輪とドアの間に「2.0」の表記があります。

紺色が1800cc、銀色が2000ccです。リア右上のグレードエンブレムが異なるほか、右下のハイパーCVTエンブレムの有無も見分けるポイントです。

こちらは1800ccエプリースのリアです。スモークや販社ステッカーもなく、シンプルな外観です。

こちらの車両は販社ステッカー(静岡日産)が貼られています。また、ラジオアンテナをいっぱい伸ばしていますが、ラジオを聴いていたのでしょうか?

U14型はその多くが、捜査用車(署用)または(本部用)といった名目で配備されています。
警察マニアが集まる掲示板等で「1800ccなので本部には配備されていない」といった書き込みが一昔前にありましたが、実際に配備状況を調査してみるとそれは間違いだとわかりました。

年度型式その他の名目
平成9年度ルグランXE E-EU14外事用車、極左対策車
平成10年度エプリース GF-QU14外国人犯罪情報用車
薬物取締用高速車
テロ対策車
平成11年度ルグラン GF-HU14(2000cc)
捜査用車(機捜隊用)
広域機動捜査班用車
特別捜査隊用車
平成11年度エプリース GF-QU14
平成12年度エプリース GF-QU14鉄道警察車、情報作業車

実際に調査してみると、機動捜査隊向けの大型セダンクラスを除けばワゴン車も含め本部と警察署への区別はなされていないようです。