警備の現場で活躍するゲリラ対策車(日産・E25キャラバン後期型)

ゲリラ対策車を紹介します。
金網を装備した小型輸送車に似ている外観ですが、紺色塗装になっているのが大きな違いです。また赤色灯は、前後に1基ずつ設置されています。

型式CBF-CSGE25
グレード不明
名目ゲリラ対策車
単価2,887,500円
配備年度平成21年度
入札カテゴリールートバン型無線車
配備台数64台

※この年度にはさらに、駆動方式指定なしで61台、4WD指定で14台が追加で導入されています。

平成21年度式なので、ウインカーが大型化された後期型です。グリル下にはドライバユニットが見えています。

運転席側にスライドドアはありません。

この車両は無線アンテナを装備していませんが、屋根には2箇所ホイップアンテナを取り付けるための穴が設けられています。


こちらも同じく平成21年度車ですが、屋根にホイップアンテナを取り付けています。


赤い菱は関東管区機動隊のマークで、「361」は隊番号を表しています。
金網を装備する関係なのか、最大積載量は500kgに減らされています。

ゲリラ対策車に関する小話

ゲリラ対策車は警備対象の多い警察本部に重点的に配分されているように感じます。例えば警視庁や大阪府警は言うまでもありません。千葉県警は最たる例で、成田空港警備用としてその年度分全てが配分されたこともあります。80台ほどの年でも20台以上が千葉県警に配分されており、かなりの台数が存在しているようです。また、原発警備の専門部隊が配置されている福井県警も4WD仕様がまとまった台数配分されていますね。

一方で地方の本部ではそれほど台数は多くないように感じます。

別の話ですが、「ゲリラ対策車」と「遊撃車Ⅲ型」の区別が付きません。書類上の名称だけが異なっているようで、価格(=仕様)が同じため外観では見分けることができません。ただし、200系ハイエースやNV350キャラバンになってからは「遊撃車Ⅲ型」の名称は使われておらず、「ゲリラ対策車」に統一されたようです。