交通鑑識車?全国配備されたダイナルートバンの謎を解く!




こんにちは!みゅーるです!

今日ご紹介するのはこちら。

静岡県警所属のダイナルートバン(通称:交通鑑識車)です。このクルマ、全国に配備されているようです。

さてこれっていったい「どんな名目で入ったの?」「一台いくらするの?」という疑問は当然生じるわけです。そんなときに欠かせないのが我らがJETRO!
JETRO…?何それ?と思われた方もいるでしょう。JETROとは「日本貿易振興機構」の略称で、1995年以降の政府調達データベースを公開しています。つまり国費の警察車両の調達名・落札者・落札価格がズバリわかってしまう素晴らしいサイト!もちろんほかにも同様のサイトはありますが、検索指定のしやすさなどからもJETROがオススメです。
さてJETROのデータベースでカタカタと検索指定をし…こちらのページにたどり着きました。
 そのページと分かっている情報を合わせると、
【年度】1997年度
【入札カテゴリ】交通事故処理車(Ⅱ型)
【車種名】交通事故処理車(一般用)
【数量】20台
【落札者】トヨタ自動車
【落札価格】1億8144万円
【単価】907万2千円
【車名】トヨタ ダイナルートバン KC-BI120V
というデータが叩き出されるわけです。では考察してみましょう。

1、落札価格

1台あたり900万オーバーという数字。「これって高いの?」という疑問。では比較してみましょう。
例1:事故処理車2WD 200万円前後
例2:     4WD   290万円台
例3:ステレオカメラ車 400万円前後
名目上は「交通事故処理車(Ⅱ型)」となってはいますが、ステレオカメラ車の2倍以上のお値段。これはただものではないですね。ではもう一つ。
例4:投光車 940~1150万円
お!なんとも近い数字が出てきましたね。投光車というのは機動隊に配備されている照明設備を搭載した車両(最近はキャラバンが多いです)のこと。
そう、交通鑑識車もとい「交通事故処理車(Ⅱ型)」というのは「投光車」のことだったんですね。
実は、2009年度にも同じようなことが起こりました。機動隊カラーの投光車と全く同じ仕様で白黒塗装の車両が配備されたのです。こちらも全国に配備されていますので、配備状況も後日まとめたいと思います。
(注:こちらは「ひき逃げ事件採証用車」の名目で配備されています。)

2、運用

大きく分けて2パターンと思われます。
①本部の交通指導課等に配備されて「交通鑑識車」として運用される。
 (これが本来の使い道でしょうか、宮城県警の交通鑑識は以前の警察24時でも特集されていましたね。)
②所轄警察署に配備されて「事故処理車」として運用される。
 地元静岡の天竜署では1、2年前まで現役で運用されていました。同署には事故処理車がこれしかありませんでした。実働場面は目にしていませんが、事故処理に向かう際にはダイナが一線で運用されていたのかもしれません。

*まとめ*

導入からすでに16年が経過しており、数を減らしているかもしれません。一度限りの導入であまり目に触れる機会が多くない車両ですので、記録はお早めに。
静岡では1月末に、京都では今月にも現存が確認されています。
それにしてもこんな高価な車両、所轄にはもったいないよな…余談ですが福井県警にはほぼ同仕様で衛星通信車カラーのダイナがいるとか。そちらも解明していきたいですね。

確認できている車両一覧

浜松88さ2529(天竜警察署)
横浜800す2548(本部? 再登録)
札幌88と7398(札幌東警察署)
山口88は・383(高速隊?)
愛媛88す4703
宮城88*7503(交通指導課)
岡山88せ2476(岡山西警察署)
京都…ナンバー不明(高速隊)
大宮88*5573 (フロント上部に「交通鑑識」の文字あり)
福岡88せ2053 (高速隊)