このページでは、東日本大震災後に導入された「災害活動用拠点車」について解説しています。災害活動用拠点車の機能については導入時の新聞報道で説明されていました。
浄水や給湯の機能、2つのシャワー室を備える。車体側面を1.2メートル拡幅でき、仮眠所や現地指揮所として活用する。
引用:災害時の活動支援車を配備 11都道府県警に(日本経済新聞)
基本情報
型式 | LKG-FTR90S2 |
車種名 | 災害活動用拠点車 |
単価 | 38,199,000円 38,217,900円 |
配備年度 | 平成25年度 |
入札カテゴリー | 災害活動用拠点車 |
配備台数 | 6台 |
画像と解説
8tシャーシのFTRがベースです。屋根はアルミ縞板張りになっており、ルーフデッキとして使うことができます。
左側面には、屋根へ登るラダー、出入り扉、サイドオーニングが設置されています。
右側面を拡張することができます。新明和工業製の「すいちょくゲート」がリアに設置されています。
架装部分の前方は居住空間となっているため、車体に対して最大積載量は2350kgと少なくなっています。
配備状況と考察
管区 | 配置県 | 備考 |
ー | 北海道 | H25年度 寒冷地仕様? |
東北 | 宮城 | H24年度 |
関東 | 神奈川 | H25年度 |
中部 | 愛知 | H25年度 |
近畿 | 大阪 | H24年度 |
中国 | 広島 | H25年度 |
四国 | 香川 | H25年度 |
九州 | 福岡 | H25年度 |
- 平成24年度に宮城と大阪に先行配備されました。宮城は被災地での即実戦を想定していたのかもしれません。各管区に配備するという想定だったとして、24年度に大阪がなぜチョイスされたのかは謎です…
- 基本的には各管区警察局の置かれている県に配備されています。ただし関東管区だけは例外で、警察局がある埼玉ではなく神奈川への配備です。理由として①関東管区内で神奈川県警が最大規模である、②東海・東南海地震対策として太平洋沿岸のある神奈川が選択された、のどちらかと推測しています。真実はいかに…