爆発物処理車を紹介します。
爆発物処理車は、発見された不審物を安全に処理するための車両です。荷台にある筒には液体窒素が充填されており、不審物を超低温で凍結させて安全処理します。
諸元
型式 | TPG-NPR85AN改(推測) |
名目 | 爆発物処理車 |
単価 | 17,420,400円 |
配備年度 | 平成26年度 |
配備台数 | 調査中 |
注:爆発物処理筒車と呼ばれることもあります。
バンパー下にはドライバユニットがあるほか、フロントにメタルコンセント(外部電源)が2つ取り付けられています。運転席横にある四角い箱は処理筒制御盤です。
「爆」「危」の文字が書かれた赤い旗を掲げています。運転席側と助手席側の窓ガラスには防護板が取り付けられています。
また、処理筒の上部に自動で布を掛ける装置もあります。
こちらは、平成12年から14年頃に導入された5代目エルフです。
この世代は、フロントのメタルコンセントが1つだけとなっています。
すべての警察本部に、爆発物対策部隊及び爆発物対応専門部隊が設置されています。(後者は13都道府県、前者はその他の県)
そのため、各警察本部に1台は配備されている車両です。用途が特殊で他に転用することもできないため、新車が入ったら廃車となることが多く、運用することを前提に2台以上が同じ機動隊に配備されていることはほとんどありません。
また、爆発物処理車は歴代でいすゞ・エルフのみが納入されています。(他車の納入実績があればご教授ください)
このクラスのシャーシは各トラックメーカーから販売されているため、応札自体はできる気がします。しかし、いすゞのみが落札していることを考えると、架装メーカーの関係なのでしょうか。